1000万円超えの借金、妻に言うべきか、墓場まで持っていくか

「もし打ち明けたら、この幸せな家庭は壊れてしまうんじゃないか…」

こんにちは、借杉(かりすぎ)です。

弁護士に依頼して支払いは止まりましたが、私にはまだ「最大のミッション」が残っていました。
それは、「妻への告白」です。

ネットを見ていると、「バレずに完済した」という人もいます。
弁護士も、バレないように配慮してくれます。

でも、私は「打ち明ける」という道を選びました。
今回は、その決断に至るまでの葛藤と、震える声で告白した金曜日の夜の出来事を、包み隠さずお話しします。

私が「告白」を決意した理由

私が一番恐れていたのは、妻に怒られることでも、軽蔑されることでもありませんでした。

「妻が悲しみと将来への不安で、精神的におかしくなってしまうのではないか」

それが何より怖かったのです。
だからこそ、ただ「借金がある」と絶望だけを伝えるような真似はしたくありませんでした。

「解決策」を持ってから話す

私が自分に課したルールは、「弁護士と相談し、返済の見通し(再建プラン)が立ってから話す」ということでした。

「借金がある。でも、専門家と相談して、こうすれば返せるという道筋はついている」

そう言える状態にならなければ、妻を不安のどん底に突き落とすだけだと思ったからです。
任意整理の方針が固まった今が、その時でした。

運命の金曜日、深夜のリビングで

決行日は金曜日の夜。
本当は、時間に余裕のある土曜日に話すつもりでした。

深夜12時過ぎ。子供たちがようやく寝静まったリビングで、私は妻にこう切り出しました。


「明日、ちょっと大事な相談があるんだ」

すると妻は、「え、何? 気になるから今話してよ」と。
もう逃げられません。

私はお酒を一滴も飲まず、素面の状態で、覚悟を決めました。
心臓の音が聞こえるくらいバクバクしていました。

合わせられなかった視線

「…とても言いにくいことなんだけど、借金があるんだ。しかも結構な額の」

具体的な数字(1274万円)を言う勇気はなく、「1000万くらい」と少し濁してしまいました。
本当はしっかりと目を見て話そうと思っていました。
でも、怖くて、妻の目を見ることはできませんでした。

妻の意外な反応と「まあ、なんとかなるよ」

沈黙が流れました。
怒鳴られるか、泣き崩れるか。私は最悪の事態を覚悟して、下を向いていました。

しかし、妻の口から出たのは、予想もしない言葉でした。

「わかった。まあ、なんとかなるよ」

「悪いことをしたわけじゃないんだし、大丈夫」

拍子抜けするほど、あっさりしていました。
さらに妻はこう続けました。

「確かに、生活費けっこうかかってるけど大丈夫かなとは思ってた」

妻は、薄々気づいていたのです。
それでも私を責めず、受け入れてくれた妻の強さと優しさに、私は張り詰めていた糸が切れ、心から安堵しました。

告白して変わった「夫婦の関係」

打ち明けてから、夫婦仲は以前よりも良好になりました。

自分勝手なイライラからの解放

実は借金を隠していた頃、私は妻に対して理不尽なイライラをぶつけていました。

妻が家族カードで買い物をすると、
「こっちは借金で首が回らないのに、また使いやがって…!」
と、心の中で勝手に逆恨みをしていたのです。(妻は何も知らないのに、です)

すべてを話した今、そのストレスは消えました。
私のカードでの支払いはほぼなくなり、妻は今年から派遣で働き始め、自分のカードで家計を支えてくれています。

再建への協力と、深まった絆

今は、外食も遊びに行く回数も減りました。
でも、二人で「ここを節約しよう」「子供の習い事はこうしよう」と話し合う時間は増えました。

「雨降って地固まる」ではありませんが、秘密を共有し、同じ方向を向いたことで、夫婦の絆は確実に深まりました。

まとめ:これから告白しようと思っているあなたへ

正直、1000万円以上の借金を打ち明けて、離婚にならなかったのは幸運だっただけかもしれません。
ですが、一つだけ言えることがあります。

「解決策(弁護士への相談)」を持ってから話してよかった。

ただ「借金がある」と言うだけでは、パニックになるだけです。
「専門家に相談して、もう支払いは止まった。これからはこうやって返していく」というビジョンがあれば、家族も「なら、頑張ろう」と思えるはずです。

まだ再建への道は始まったばかり。
妻の信頼を取り戻すためにも、私はこれから先、誠実に生きていきます。

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まずは減額診断で「返済の道筋」を作る
(家族を守るための第一歩)

ABOUT ME
借杉
借杉(かりすぎ)。借金1,274万円から任意整理で再建中。正社員の信用力が仇となり、穴埋めキャッシングを繰り返して“見えにくい破綻”に。体験談と生活再建の記録を書いています。