任意整理の弁護士費用を抑える交渉術|実際の値引き体験談
任意整理の弁護士費用が高くて払えない…と諦めていませんか?
実は、交渉次第で費用を相場より抑えることが可能です。
任意整理の壁、「弁護士費用」が高すぎる問題
「借金を返すお金がないから相談したいのに、その弁護士に払うお金がない…」
こんにちは、借杉(かりすぎ)です。
借金の相談をしようと思った時、最初にぶつかるのがこの「費用の壁」ではないでしょうか。
私も最初にネットで調べた時、絶望しました。
多くの事務所が掲げている相場は、だいたい1社あたり「着手金+報酬金」で77,000円〜88,000円(税込)。
私の場合は債権者が7〜8社あったので、単純計算で総額50〜60万円になります。
「ただでさえ毎月の返済ができないのに、さらに50万なんて払えるわけがない…」
「やっぱり弁護士なんて、上級国民が使うものなんだ」
私はPCの前で頭を抱え、諦めかけました。
でも、結果から言うと、私はある方法を使って、この費用を「1社あたり44,000円」まで安くすることに成功しました。
今回は、私が実際に行った「弁護士費用の値下げ交渉術」のすべてを公開します。
借金1,274万円から任意整理で立ち直った体験をこちらの記事で詳しく公開しています。弁護士費用の交渉だけでなく、相談前の不安や家族への影響も赤裸々に語っています。
【2026年版】任意整理の弁護士費用、本当の相場は?
まず、交渉術の前に、現在の任意整理費用の相場を正確に把握しておきましょう。
- 弁護士: 1社あたり5〜8万円(着手金+報酬金)
- 司法書士: 1社あたり3〜5万円(ただし1社140万円以下の制限あり)
- 法テラス: 1社の場合4.3万円(目安。社数が増えるほど割安になる。利用には条件あり)
※2025年12月調査時点
この相場を知った上で交渉すると、より効果的です。私が実際に達成した44,000円は、相場の半額近くまで下げられたことになります。最終的に4社で合計13万2千円の節約に成功しました。
任意整理の弁護士費用は「相見積もり」をとるべき
「言われるがままの金額を払うしかないのか?」
そう思った私は、藁にもすがる思いで「任意整理 費用」「相場」などのキーワードで検索を続けました。
すると、いくつかの事実が見えてきました。
- 司法書士は安い(約3万円〜)
ただし、「1社あたりの借金が140万円以下」でないと扱えないという制限がある。 - 弁護士でも安いところはある(約4万円〜)
探せば、相場より圧倒的に安い事務所も存在する。
弁護士と司法書士、どちらを選ぶべきか?
ここで一度、弁護士と司法書士の違いを整理しておきます。費用だけで判断すると後悔する可能性があるからです。
| 項目 | 弁護士 | 司法書士 |
|---|---|---|
| 費用相場 | 5〜8万円/社 | 3〜5万円/社 |
| 債務額の制限 | 制限なし | 1社140万円まで |
| 裁判時の対応 | 全て代理可能 | 簡易裁判所のみ |
私の場合: 楽天銀行やイオンなど、1社あたり140万円を超える借金があったため、司法書士では対応できませんでした。そのため弁護士一択でしたが、交渉で司法書士並みの費用(44,000円)まで下げることに成功しました。
さらに、任意整理では「どの業者(債権者)を整理対象にするか」も重要な戦略です。私の場合、楽天銀行は口座凍結リスクがあるため対象外にしました。詳しくは任意整理の業者選別戦略で解説しています。
「弁護士でも安いところはある」ことを知った私は、ネットの口コミ通り、複数の事務所に無料相談をして比較することにしました。
私が候補にしたのは以下の2つです。
費用:1社 44,000円
特徴:実際に事務所に行って面談した。
【候補B:減額シミュレーターで知った事務所】
費用:1社 77,000円(相場通り)
特徴:電話対応がすごく丁寧。
金額だけ見れば、間違いなく「候補A」です。
でも、私は最終的に「高いはずの候補B」に依頼しました。
なぜなら、交渉によってAと同じ金額まで下げてもらったからです。
弁護士費用を値下げできた電話の内容
私が本命だと思ったのは、「候補B(高い方)」の事務所でした。
実はここ、ネットの「減額シミュレーター」を軽い気持ちでやった直後に電話がかかってきた事務所で、最初は「怪しいな…」と警戒していました。
しかし、事務員さん(男性)の電話対応が素晴らしかったんです。
- 私の借入先(楽天やJCBなど)ごとの「交渉のしやすさ」を熟知している
- 「支払いが2回遅れると和解が無効になる」など、リスクも隠さず教えてくれる
- こちらの支払い能力を細かく計算してくれる
対して、安い「候補A」の先生は、実際に会ってはくれましたが、どこか事務的でドライ。「安かろう悪かろう」な不安を感じていました。
「対応が良いのはB事務所だ。でも、費用が高い…」
そこで私は、B事務所の事務員さんとの電話で、意を決して切り出しました。
実際の交渉トーク公開
私(借杉)
「実は、ネットのアドバイス通り、自分に合った事務所を見つけるために他社さんとも並行して相談しているんです。」
私(借杉)
「そうしたところ、1社あたり44,000円で行ってくれる弁護士事務所がありました。」
私(借杉)
「御社の対応はとても信頼できるのですが、今の私は借金の支払いで生活が苦しいので、少しでも安いところにお願いしたいと考えています。
ですので、今回は費用の安い他社にお願いしようかと思っています…」
心臓がバクバクしました。
「じゃあそっちに行けばいいじゃないですか」と言われたら終わりです。
相手の反応は…?
事務員さんは、少し間を置いてこう聞きました。
「その44,000円のところは、司法書士事務所ですか?」
「いえ、弁護士事務所です」
「差し支えなければ、お名前を教えていただけますか?」
(※実はその時、本当にド忘れしていたので)
「すみません、今パッと思い出せなくて…」
すると、事務員さんはこう言ってくれたのです。
「…わかりました。私の一存では決められないのですが、せっかくご相談いただいたので、担当の弁護士に『同額の44,000円で対応できないか』相談してきます。少々お待ちください!」
結果、「44,000円でOKです。ぜひウチで引き受けさせてください」という回答をいただきました。
たった一言、「他はもっと安かった」と伝えただけで、1社あたり33,000円、最終的に4社依頼で合計13万2千円も安くなったのです。
「それでも費用が払えない…」という方へ|分割払い・後払いの活用法
交渉で安くなっても、「一括で払うお金がない」という方も多いはずです。実は、多くの弁護士事務所では柔軟な支払い方法に対応しています。
- 分割払い: 月々1〜2万円から支払い可能
- 後払い: 任意整理成功後に報酬を支払う
- 法テラスの立替制度: 月5,000円〜1万円の分割返済(収入制限あり)
ここが重要: 弁護士に依頼すると受任通知が債権者に送られ、その時点で借金の返済が一時ストップします。つまり、今まで返済に充てていたお金を弁護士費用の積立に回せるわけです。
私が実際に利用した支払いプラン
私の場合、4社で総額176,000円(44,000円×4社)かかりましたが、以下のように支払いました:
- 初回相談:無料
- 着手金:0円(後払い対応)
- 月々の支払い:44,000円×4回払い
- 和解成立後に支払い完了
この間、債権者への返済は完全にストップしていたため、精神的にもかなり楽になりました。
受任通知の送付から和解成立までの具体的な流れ・期間については、任意整理後の支払いはいつから?で実際のタイムラインを公開しています。
結論:任意整理の弁護士費用は交渉できる
今回の経験で学んだことは、「弁護士費用も交渉できる」ということです。
彼らにとって私たちは「お客様」です。しっかりした事務所であれば、こちらの経済状況や他社の条件を考慮して、柔軟に対応してくれます。
良い事務所に出会うためのポイント
私が今回依頼した「対応が良くて、交渉にも応じてくれた事務所」に出会えたきっかけは、意外にも「減額シミュレーター」でした。
最初は「怪しい広告かな?」と思っていましたが、結果的にここに相談したおかげで、
- 自分の借金状況をプロが分析してくれた
- 交渉によって、相場より格段に安く依頼できた
- 「お客様」として丁寧に対応してもらえた
という最高の結果になりました。
もし今、あなたが費用の高さで相談を迷っているなら、まずは「複数の事務所と話してみる」ことを強くおすすめします。
そして、気に入った事務所があったら、勇気を出して「他社はもっと安かったんですけど…」と言ってみてください。
その一言で、数万円、数十万円のお金が浮くかもしれません。
浮いたお金は、家族との生活費や、子供の教育費に回せますから。
任意整理の弁護士費用|よくある質問
Q. 任意整理の弁護士費用の相場はいくらですか?
A. 一般的に1社あたり5〜8万円(着手金+報酬金)が相場です。債権者が4社の場合で20〜32万円程度かかります。ただし、交渉次第で相場より安くできる可能性があります。この記事の実例では4社で176,000円まで抑えることに成功しています。
Q. 司法書士と弁護士、どちらが安いですか?
A. 司法書士の方が3〜5万円/社と安い傾向にありますが、1社あたりの債務額が140万円以下という制限があります。高額な借金の場合は弁護士を選ぶ必要があります。
Q. 弁護士費用を値引きすることは可能ですか?
A. 可能です。複数の事務所で相見積もりを取り、「他社はもっと安かった」と伝えることで、値下げ交渉に応じてもらえる可能性があります。この記事の体験談では1社あたり33,000円の値引きに成功し、4社で合計13万2千円の節約を実現しています。
Q. 費用が払えない場合はどうすればいいですか?
A. 多くの事務所で分割払いや後払いに対応しています。この記事の実例では月々44,000円×4回払いで対応してもらえました。また、法テラスを利用すれば月5,000円〜の分割返済も可能です。受任通知後は借金返済が一時停止するため、その間に費用を支払うことができます。
なお、借金を家族に打ち明けるべきか悩んでいる方は、借金を家族に打ち明けるべき?もご覧ください。私が妻に告白した時のリアルな反応を書いています。
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